さぁ「ゼロから始めるジャズドラム」続きましてドラムセット編です。
この「ゼロから始めるジャズドラム」シリーズはドラムを叩いたことのない方を対象にしてるのでいろんな楽器の名称も一から確認していきます。
ドラムセットはいろんな楽器を組み合わせてできた集合体ですので一つ一つの楽器を知って演奏に臨みましょう!
ライドシンバル
まずはこちらライドシンバル。(写真1番)
ライドシンバルからドラムを紹介する記事はなかなかないと思いますが、今回はこの楽器から。
ロックやポップスではバスドラムやスネアドラムがビートの中心となるのですが、ジャズの世界ではこのライドシンバルがビートの中心となるとても大切な楽器です。
練習スタジオにおいてあるライドシンバルはほとんど椅子側から見て右側に置いてあります。
プレイヤーによってまちまちですが、大きさはだいたい20~22インチのものが良く使われています。
ジャズ向きに作られているライドシンバルは他ジャンルのライドシンバルと比べると、薄く作られていることが多く、同じパワーで叩いても穏やかで広がりのある音色になるものが多い印象です。
ジャズドラムを続けていくのであればライドシンバルにこだわっておいて損はないです!
ハイハット
続いてハイハットです。(写真2番)
ハイハットは口径の小さなシンバルを2枚重ねて、足元のハイハットペダルを利用して音を出したり、叩いたときの音の長さをコントロールできるシンバルです。
ジャズではライドシンバルの次に良く使われる良く使われるシンバルで、ジャズのビートである4ビートの2拍目と4拍目にハイハットペダルを踏んでビートの補強をすることによく使われます。
ハイハットは叩いた時の音だけではなく、ペダルを踏んだ時のサウンドも大事なので、ジャズを聴くときはハイハットのペダルの音もしっかり聞いてみてください!
ちなみに2枚のハイハットシンバルの上側(トップ)のハイハットはクラッチという部品で装着されています。
ハイハットクラッチ
クラッチはメーカーによって構造が違いますが、だいたいは2つのクッション(フェルト製かゴム製)でハイハットシンバルを挟んで、ネジで下側から締めてハイハットスタンドのロッド(棒)に通して装着します。
クッションで挟まないとハイハットシンバルが傷ついてしまうので気を付けましょう!
ハイハットクラッチをいろんな角度から!
上から
反対側から
ロッド装着時
クラッシュシンバル
シンバル部門最後はクラッシュシンバルです。(写真3番)
ライドシンバルに比べると、口径が小さく薄いことが多いです。
バスドラムと一緒に曲やフレーズの始まりに叩いて、アクセントをつける役割をします。
ジャズでは存在感が薄いかもしれませんが、大事な時にしっかり叩いてあげると曲の印象がガラッと変わります。
大きさは16~20インチのものが良く使われています。
ちなみにライドシンバルとクラッシュシンバルは用途上で呼び方が変わっているだけでほとんど同じシンバルです。
クラッシュシンバルをライドシンバルのように使ったり、ライドシンバルをクラッシュシンバルのように使うこともあるのでそれはお好みで!
続いて太鼓系のご紹介です!
スネアドラム
太鼓系の最初はスネアドラムです!(写真4番)
スネアドラムはビートの強拍、アクセントを付けることによく使用されるドラムで、ロックやポップスで良く使われる8ビートなどではビートの中心となる楽器です。
ジャズドラムでも同じような役割を持っていて、4ビートに強拍ヤアクセント、表情をつけたり、他には演奏の合いの手を入れるときによく使います。
他の太鼓系とは違い、打面の反対側(スネアサイド)にスナッピー(スネア、響き線)という金属のワイヤーがついていて、叩いたときに「ザッ」という音が一緒に鳴ります。
スネアドラムの側面にはストレイナーという部品があってそのレバーを操作することでスナッピーのON/OFFを切り替えることができます。
ストレイナー(写真)
バスドラム
続いてバスドラム!(写真5番)
バスドラムは太鼓系の中で唯一、足を使って叩くドラムです。足元のペダルを踏んで鳴らします。
スネアドラムと同じように8ビートでは中心的な存在ですが、ジャズドラムでの役割はそれほど大きくなく、ビートの補強やアクセントに使うことが多いです。
そのほかには「フェザリング」という4ビートの4分音符で小さくバスドラムを鳴らす技術なんかにも使ったりします。
レンタルスタジオにおいてあるドラムセットはロック&ポップス向きのものがほとんどで、バスドラムの大きさは22インチのものがほとんどです。
ですが、ジャズドラムで22インチのバスドラムが使われることはまれで、ジャズ(特にコンボジャズ)にはあまり向いてない印象です。
大きい分、音程は低く、音量は大きくなり、存在感が増すのですが、バスドラムの存在感はジャズにおいてあまり求められないので、バスドラムは大きいものでなくても全く問題ないと思います。
ジャズ向きのドラムセットとして販売されているもので多いのは18インチのバスドラムです。
もちろんそれより小さな16インチのものや、大きめの20インチのものなどもあるので、選ぶ際はいろんなドラマーのドラムセットを観察して、自分好みのサウンドを見つけましょう!
タム、フロアタム
最後にタムです!(写真6番)
バスドラムに取り付けられている太鼓がタムで、右側の地面に置かれている大きめの太鼓がフロアタムです。
タムやフロアタムは主にフィルイン(合いの手)やドラムソロの時に叩くことが多く、基本的な8ビートや4ビートで叩くことはあまりないですが、ラテンミュージックのビートを叩く際にも使うことがあります。
レンタルスタジオにおいてあるタム、フロアタムの大きさは12,13インチのタムが1つずつと、16インチのフロアタムが置いてあることが多いです。
(写真は12インチのタムと16インチのフロアタム)
ですが、バスドラムと同じようにフロアタムはジャズ向きのドラムセットの場合、少し小さめの14インチのフロアタムが使われていることが多いので注意してください!
ザッと説明しましたが、基本はこんな感じです!
各楽器の使う用途にも少し触れてますが、あくまで一例なのであまり真に受けずに好きなように叩いてください!
あとハイハットのクラッチについては間違えて装着されている方をたまーに見かけるので一応触れておきました!
使う楽器はいつも自分の楽器とは限らないので、扱う際は正しい使い方で楽器を長く使えるように扱いましょう!
今回の記事はここまで!
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次回もお楽しみに!
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